おりものとは、膣や子宮からの分泌物が膣外に排出されたものの総称です。おりものの異常は、子宮の病気や性感染症などが原因で生じることがあるため、「おりものの臭いが気になる」「量が増えた」「赤い色をしている」「ヨーグルト状」など、普段と異なる異常を感じた際は、お早めに京都市右京区の西院レディースクリニックへご相談ください。
おりものには、女性の身体を守るために次のような役割があります。
また、排卵時にはゼリー状に変化し、精子を受け入れやすい状態にすることで受精をサポートします。
正常なおりものとは、次のような状態を指します。
おりものの量や色、臭いには個人差があり、月経周期によっても変化します。特に、生理と生理の間の時期には、排卵時の極少量の出血が混ざり、茶褐色やピンク色のおりものが出ることもあります。また、下着に付着したおりものは黄色っぽく見えることがありますが、いずれも正常なおりものです。
おりものの色や性状によって考えられる病気は、次の通りです。
普段と違うおりものが見られたからといって、必ずしも病気というわけではありません。割合としては病気ではないことの方が多く、体調や環境を改善することで正常なおりものに戻る可能性が高いです。 おりものが普段と違う場合に、病気以外で考えられる原因としては、以下のようなものがあります。体調や環境を改善してもおりものの異常が続く場合は、当院に一度ご相談ください。
風邪をひいて体調が悪化したり、不規則な生活を送ったりすると、膣内では雑菌が繁殖しやすくなり、おりものの異常が生じる場合があります。 体調を戻し、生活習慣を改めるように心がけましょう。
夏場だけでなく、冬場の過剰な防寒も膣内が蒸れる原因になります。膣内が蒸れると膣内の環境が悪化し、おりものの異常が生じやすくなります。 シンプルで通気性の良い下着を身に着け、膣内が蒸れるのを避けましょう。
入浴時やウォシュレットなどで膣を必要以上に洗いすぎると、細菌への抵抗力が低下し、おりものの異常が生じやすくなります。 入浴時の洗いすぎやビデの使い過ぎは避け、膣の中まで洗わないようにしましょう。
おりものシートを付けると通気性が悪くなり、陰部への刺激になるため、年中使用することはおすすめできません。特にかゆみが気になる場合は一度おりものシートの使用をお休みしましょう。どうしてもおりものの量が気になる場合は、外出時におりものシートを使用し、帰宅したらおりものシートを外して皮膚を休ませるなど、長時間使用し続けないような工夫が必要です。