思春期外来とは、思春期の女性、年齢的には小学校高学年から20歳位の方の婦人科に関する病気の診察や治療を行う診療科です。この時期の女性は、体の成長に伴って卵巣も成長し、規則正しい月経が来るようになります。一方で卵巣をとりまく環境が未熟なために月経の異常、もしくは月経が始まらないといった状況が見られることもあります。 なかには放置しておくと将来の妊娠に影響が出る場合もありますので、ご心配な方は京都市右京区の西院レディースクリニックまでご相談ください。また、おりものや感染症など、月経以外の症状についてもお気軽にご相談ください。
思春期外来の対象となる主な症状には以下のようなものがあります。
無月経とは、適齢期になっても月経が来ない症状のことを言います。特に18歳を過ぎても初経が来ない症状を原発無月経と言います。原因としては染色体異常、内分泌異常、性管の分化異常といったものがあります。また、月経が3ヶ月以上停止している状態も無月経と言います(正式には続発無月経と言います)。
月経不順とは、月経周期や出血の日数が安定していない状態のことを言います。具体的には月経が数ヶ月に1回しか来ない、1ヶ月に複数回出血がある、月経が短期間で終了してしまう、初潮が来てからきちんとした月経がこないなどの症状が該当します。 月経不順をきっかけとして婦人科以外の病気が見つかることもありますので、放置せずに当院までご相談ください。
月経時の女性には多少なりとも生理痛をはじめとする症状があるものですが、その症状が日常生活に支障をきたすほどひどい状態のことを月経困難症と言います。一般に若年の方ほど頻度が高く、25歳未満の方では約40%以上にその症状が見られると言われています。
思春期の女性によく見られる症状で、痩せたいという気持ちが強まるあまり、それが食行動の異常となって現れて慢性化する結果、貧血、骨粗しょう症、低血糖、胃腸障害等の症状を引き起こすものです。
過食症はストレスが引き金となって起こることが多い病気で、ストレスを感じた時に食べ物をたくさん食べてしまったり、家族などのいない時に、短時間に大量の食べ物を食べてしまったりする症状があります。 多くの場合、食後に強烈な自己嫌悪を感じたり、太ってしまうことが心配になったりするため、無理に嘔吐したり、下剤などを使用して無理に排泄をしたりする行動を伴います。 過食症は元々繊細な性格で、周囲の評価を過度に気にしてしまう方がなりやすいとされています。
患者さんを診察させていただいて、食生活の乱れや運動不足、睡眠不足等が確認された場合は、その改善のための生活習慣指導を行います。無理なダイエット等が確認された場合は、それをやめられるようにサポートさせていただきます。
生活習慣指導のみでは改善が見られない場合は、低用量エストロゲン、プロゲスチン配合剤、黄体ホルモン剤、鎮痛剤、漢方薬等を使用した治療を行います。